お知らせ
2020/07/21 17:00
2020年5月15日に、オンライン酒蔵見学イベントが開催されました!
この記事では、当日の様子をお伝えします。
会長と杜氏より、酒蔵の紹介をした後、岩の井の新酒(五百万石)で乾杯
まずは、会長の庄野より簡単なご挨拶をしました。
岩瀬酒造の銘柄である岩の井は、中曽根首相とレーガン大統領が出席した第一回東京サミットで使用され、フランス大使館からは大統領のお土産用に注文をいただいたこと、JALの国際線ファーストクラスで使用されていたことをご紹介。
続いて、杜氏の吉原から、千葉県の契約農家さんの五百万石を使用していること、岩の井が使用している水は硬水であるため、日本酒をつくる酵母が元気に活躍することをお伝えしました。
そして、イベントの参加者さんには、あらかじめご送付していた今年の新酒(五百万石)で乾杯!
新酒(五百万石)とペアリング料理の説明
参加者さんの手元にある『新酒(五百万石)』は、速醸のお酒です。
五百万石(千葉県長南町産)という酒米を、55%精米して仕込みました。
香り控えめで、優しい旨味の感じられる少し辛口のお酒です。
甘すぎないために飲み飽きしにくく、ゆっくりと楽します。
硬水ならではの少しほろ苦い感じがクセになる方も多いです。
新酒(五百万石)に合う料理は、おでんやアクアパッツァ、あわびや伊勢海老などの味付けのしっかりした料理や洋食です。
オンライン酒蔵見学スタート
次に、岩瀬酒造の紹介動画を見ていただきました。
まずは、岩瀬酒造の立地について。
岩瀬酒造は千葉県にあり、東京からはJR外房線で80分ほど。
御宿(おんじゅく)駅から徒歩10分ほどの場所に位置します。
近くには、伊勢海老の漁獲量が多い大原漁港があり、「港の朝市」が開かれています。
(現在は新型コロナの影響により中止)
そして、岩瀬酒造は、外房に位置しているため、台地は貝殻層。
仕込み水は、貝殻層を通った井戸水を使用しているため、カルシウム、ミネラルが多く含まれています。
硬水ならではの発泡感、柑橘系のようなほろ苦さが特徴です。
続いて、蔵の中にある麹室、酒母室、貯蔵庫、古酒専用倉庫を紹介。
一番古いものは、昭和40年代の古酒もあります。
日本酒のラインナップの紹介
次に、岩瀬酒造でつくっているお酒のラインナップを、参加者さんにご説明しました。
まずは、美山錦、総の舞、五百万石、玉栄、山田錦と酒米違いの、5種類の新酒を紹介。
五百万石はワイングラスで美味しい日本酒アワードを受賞しています。
ワインの評価をするパーカーポイント95点獲得、ロンドン酒チャレンジ2019金賞受賞した『山廃純米大吟醸』
ソムリエの田崎真也さんが6種類のお酒をブレンドした『平・和の調べ』も人気があります。
参加者さんからの質問コーナー
最後の質問コーナーでは、参加者さんから多くの質問をいただきました。
その一部をご紹介します。
Q:酒米である「総の舞(ふさのまい)」の特徴を教えてください。
A:総の舞の特徴は、米粒が大きいこと。
非常に味のムラが出やすいお米。割れやすいなど実は扱いにくいお酒。
現在、総の舞を使っている酒蔵は、千葉県では8蔵くらいで30蔵ほどは取り扱いを止めています。
岩瀬酒造では人気商品なので引き続き作っていて、速醸で作っています。
Q:岩瀬酒造のつくりについて教えてください。
A:岩瀬酒造では、山廃づくりが半分、速醸が半分。
新酒の純米吟醸5種は速醸で作っています。
岩瀬酒造のお酒は酸度が2.1くらいと高いのが特徴。
酸は食べ物の油をきってくれるので、洋食やイタリアンなどにも合います。
たとえば、アクアパッツァ、から揚げ、フィッシュアンドチップスなどにも合います。
Q:新型コロナの影響はありますか?
A:影響はありますが、実はWebショップが好調です。
Q:岩瀬酒造の規模を教えてください。
A:岩瀬酒造は約250石の蔵。(1石は180Lです)
社員は6名、お酒造りに、さらに数名います。
これまでは主に千葉、東京に出荷していましたが、全国に広げていきたいと思っています。
Q:海外は意識していますか?
A:海外のコンテストなどには出展しています。
パーカーポイントを獲得してからは、輸出業者さんが岩の井を仕入れて海外での販売もしています。
最後に、会長と杜氏から「みなさんは、新酒(五百万石)とどんな食事を合わせていますか?」と質問し、「生姜焼きやキムチと合う」という回答もいただきました。
和やかに交流は進み、オンライン酒蔵見学は終了しました。